コロナ禍でホテルの営業から医療業界へキャリアチェンジした男性のエピソード

このページでは、ホテル業界の営業から病院の総務部に転職された方の体験談をご紹介します。コロナがきっかけで給与減額を示唆され、転職を決意したという彼のエピソードをご覧ください。

回答者情報

  • 30代男性/2021年に転職
  • 契約社員→正社員
  • ホテル業界・営業→病院・総務部
  • 年収350万円→300万円

コロナで給与減額を示唆され、転職活動をスタート

ホテル営業

ーーまず、転職前にどのような仕事をされていたのか教えてください。

とある温泉町のホテル内で営業職をしておりました。主にテレアポから法人関係者とコネクションを持ち、会社や病院の慰労会や保養施設として利用頂くよう営業をかけていました。特に各大学に足を運びタイアップを行い、サークル活動をしている方や卒業旅行を目的としている学生向けに特別プランを設け、成約いただくことが多かったです。また、観光地とも協力体制を築き、クーポンの配布や設置補助、バスの手配なども一通り行っておりました。

ーー転職をしようと思った理由・きっかけは何だったんですか?

コロナです。コロナ禍で集客が全く無くなり、給与減額も示唆されてしまいました。今まで足を運んでいた得意先からも営業を断られてしまい、八方塞がりな状態でした。私は結婚もしているので、この先仕事を続けていけるか分からない状態で生活することに対して家族も不安に感じており、妻とよく話し合った結果、生活に余裕がある今のうちに転職活動をするべきだという結論を出しました。

ハローワーク経由でいまの職場と出会う

履歴書

ーーどのように転職活動を進めていったのでしょうか?

私は新卒で入社して以来、一度も転職活動をしたことがなかったので、まずはインターネットを活用していろいろと情報収集しました。

すると人材コンサルタントがマンツーマンでついてくれる転職エージェントサービスを活用すると、スムーズに転職活動が進められることを知ったので、某大手転職エージェントサービスに登録しました。

が、実際に担当の方に会ってみたところ、「資格や実績がないと紹介するのが難しい」と言われてしまったため、自らの足でハローワークに通うことに決めました。

ハローワークの担当者に「以前の職場で総務部を経験していたこと」を伝えると、その経験をもとに事務職を目指すのはどうかと提案していただき、選考を受けることにしました。そして現在働いている病院の総務の仕事を紹介いただき、3度の面接の結果、無事内定をいただく運びになりました。ハローワークの担当の方は、履歴書の書き方から面接の指導まで親身になって行なって頂けたため、非常に感謝しております。

転職活動を振り返ってみて

ーーいま現在、どのようなお仕事をされているんですか?

病院内の総務部として入社しました。主に消耗品の発注や勤怠関係を日課として行い、規定日には給与計算や経理業務、会議資料の作成を行っております。また会議の日には出席し、持ち回りで書記や司会進行および議事録の作成も行っております。急患も受付する病院なので、月に1回は夜勤業務も行い、警備関係の確認や防災についての館内保全に務めています。コロナということもありバタバタすることもありますが、安定して働けている現状にとても満足しています。

ーー改めて転職活動を振り返ってみて、「もっとこうすればよかった」と感じることはありますか?

今回の転職活動で私は年収が少し下がってしまいました。焦って選考先を探したのが良くなかったのかもしれません。本来であれば、転職をする気がないうちからあらかじめ自分の本当にやりたい仕事を考えておき、時間がある時に転職サイトを見ておいたり、ハローワークに足を運んで求人情報を確認しておくことが大切なんだと思います。ある程度の給与の相場や福利厚生の内容などを比較することができるので、よりいい条件で転職をすることができるような気がします。

とはいえ、先ほどもお伝えしたように、いまの職場にはとても満足しています。このまま今後も働き続けたいと思っています。

ーーいい職場に出会えてよかったです。本日はありがとうございました!