コロナでフリーランスのツアーガイドから英語塾の講師に転職した40代男性
このページでは、フリーランスのツアーガイドから英語塾の講師に転職された方の体験談をご紹介します。コロナがきっかけで収入が途絶えてしまい、転職することを決意したという男性のエピソードをご覧ください。
回答者情報
- 40代男性/2021年に転職
- フリーランス通訳案内士からアルバイト
- ツアーガイド(フリーランス)→英語塾・講師
- 年収900万円から350万円
もともとは外国人観光客相手のツアーガイドを行っていた
ーーもともとどのような仕事をされていたのか教えてください。
海外から日本に来るインバウンド観光客に8年間ガイドをしていました。一般的な観光地だけではなく、登山や古道歩きなどを含めたトレッキング・ツアーが人気があったため、1週間程度の付きっきりで歩くツアーを多数請け負っていました。ピーク時の2017~2019年は年間120~150日程度ツアーのガイドのために日本中を飛び回っていました。仕事は日本国内、海外の旅行会社が9割程度、残りが個人からの直接依頼でした。
ーー転職をしようと思った理由・きっかけは何だったんですか?
コロナによって仕事がなくなったのが原因です。観光業界はコロナ禍で最も影響を受けた業界の一つであることに異論はないと思いますが、中でもわたしはインバウンドを相手にしてきた通訳案内士であり、さらにフリーランスでもあるので文字通り仕事も収入もゼロになり、また先の見通しが全く立たないので一刻も早く生活を立て直す必要がありました。飲食業のように政府からの手厚い補助なども全く期待できない状況なので、インバウンド業に携わったものとして転職は不可避な状況でした。
転職活動の進め方は?
ーーどのように転職活動を進めていったのか、教えてください。
2020年はコロナの動向とインバウンド業界の先行きが多少見えてくるまで待った方が良いと思い、様子を見ながら正社員での就職はせず、生活費を稼ぐためにアルバイトでしのぎながら、少し貯金を切り崩して生活しました。しかしあまり状況が変わらないうえ、貯金も少しずつ減っていってしまったため、2021年に入ってからはハローワークを使い転職活動を始めました。年齢が40歳を超えていることもあり、選考にいくつか応募するものの、なかなか内定が出ずに苦しい状況が続きましたが、先日ようやく内定がでて、今月(編集部注:2021年3月)から働き始めました。
転職活動を振り返ってみて
ーーいま現在、どのようなお仕事をされているんですか?
英語の塾で講師として働いています。中学生に教科書に沿って英語を教えたり、大学生に対してTOEIC対策コースの指導をしています。コロナが落ち着いて、以前のように外国人がたくさん日本に来る状況が戻るまでは、いまの仕事を続けるつもりです。
ーー改めて転職活動を振り返ってみて、「もっとこうすればよかった」と感じることはありますか?
とにかく観光業は今後の先行きがいまだに全く読めない状況で、コロナ収束後もどの程度まで状況が改善するかもわからりません。身の振り方の判断は本当に難しく、振り返ってみて反省するようなことは特にありませんし、今の段階で判断できません。自分の判断や決定が最善のものであったかは今後もしかしたらわかってくるのかもしれません。早くコロナが落ち着いて、これまで8年間で蓄積した知識や経験を生かせるような何かで仕事をできればと思っています。
ーー本当に早くコロナが落ち着いてほしいですよね。本日はお時間をいただきまして、ありがとうございました。